紀行文風“劇場版モノノ怪唐傘”見納めログ

モノノ怪

唐傘見たさは距離も労力をも上回る。

唐傘観てから1週間。まだ1週間なのにとても前のことに思えて。

せっかくなので紀行文風備忘録。

計7回目の鑑賞ログ。

9月20日~上映。旭サンモールシネマに観に行ったよ

9/29(日)

月初に最寄りの劇場で見納めしたはず。

あれが最後と自分に言い聞かせていました。

その日は居ても立っても居られず、前日に観に行こうと急遽決定。

東京湾に面した内房沿いの自宅から、今では県内唯一の上映館まで距離にして60㎞越え。高速を使ったとしても20分ほどの差しかないので、ドライブがてら下道を走ることにします。

都内の上映館に行くことも考えましたが、都内に出るまで電車で1時間半以上、時間も夜。Xの様子を見るに満員のようなので、帰りの電車を気にせずゆったりと見たい私は県内のこの劇場を選択。

昔仕事で行ったことがあるあたりなので、土地勘はきっと思い出せると思ったのもひとつの理由でした。

チーバくんを横断。劇場へ。

曇り空の下、運転する車のエンジンに揺られる。国道に出、ひたすら田舎道を走り続けます。畑、林だから森だかわからない道、主要駅の近くを通ると国道沿いに店が立ち並び賑わいを見せ、そしてまた畑や林の広がる道。

千葉の内房から外房をつなぐ国道をひたすら横断する。

2時間と少し、走っただろうか。お目当ての建物が目に飛び込んで来ました。

時間は日曜日の夕方のせいか道路は混んでて。

こんな遠い町の人たちはどこに帰って行くのだろう?と不思議な感覚を覚えます。

内海から開けた外房の海へ。

普段見る海は工場や埋め立て地帯の湾なので

この開けた海の先が太平洋だと思うと少しテンションが上がりました。

海まで回り道をしたので道を折り返す。

少々わかりにくい駐車場を探し、空いているスペースに止めます。

ぐぅーっと伸びをする。

運転で座りっぱなし、体はガチガチ。

助手席においたバッグをつかみ、ドアを開けて外に出ると知らない街の空気を胸に吸い込んだ。

そこは外房の海を望む、小さな町の寂れたショッピングセンター。以前は大手の会社が運営していたようですが、去年撤退。今となっては、残ったテナントだけでなぜ営業できているのか不思議なほどガラガラに空いていました。

【写真】

レトロ感漂うショッピングセンター

1階のスーパーを突っ切り、レトロな作りのエレベーターに乗り混む。建物の中心を上までまっすぐ通るそれは此処のシンボルのように見えます。

通り過ぎた本屋は失礼ですが、寂れた立地には似使わないほど品揃えは良さそうに見えました。

お目当ての階に降りると、不思議で懐かしさを感じます。子供のころに連れて行ってもらったデパートのような感覚。懐かしい遠い記憶がほんのり蘇える。

周囲の明るい蛍光灯より暗めの、オレンジ色の灯りを落としたカウンター。そのカウンター前にだけ敷かれた柔らかいカーペットの上を静かに進みます。

まるで路地裏に迷い込んだよう。知らない町の知らない小さなシネマ。なんだかわくわくしました。

上映まで1時間ほどある状態でチケットを購入。

早かったせいか座席はすべて空いていたので選び放題でした。

画面全体を把握したいので、中央より若干後方に座るのが好みです。

前方で映像と音の迫力を感じるのも好きなんですけどね。

オンライン予約はやっていないのでカウンターで席を決めて購入。

空いている座席がカウンターのディスプレイに表示されるので、タッチパネルかと思いきや、ただの表示なので口頭で伝えました。

私は反応しない画面を何度も押してました。恥ずかしい。

そしてなんと!唐傘のフライヤーもグッズもまだ残っている!

市内やららぽーとで観た時はほぼ売り切れていたので、ここぞとばかりに薬売りと神儀のアクスタ、アクリルプレート、原画ポストカードクリアファイルセットを購入。パンフレットはやはりなかったので、事後通販で購入したものを大人しく待ちます。早く読みたい。手元に欲しい(泣)

アクスタも通販の方で買った気もするようなしないような……

まぁ、被ってたとしても写真の被写体用と飾る用にするので無問題です。

フライヤー
購入したものたち

入場特典のポストカードもシアター入る時にもらえて感動しました。

もう終わってしまっているものと思っていたので……

上映までの間、時間つぶしとお腹が空いたので、フードコートを探します。

きっとあるだろう、、、と思いましたが、いわゆる、フードコートらしいフードコートは見あたらず。

3階にフードコートだったであろう場所は見つけましたが、いかんせん、お店がない。唯一看板でてた蕎麦屋さん(うどんだったかも?)も改装中で開いていない様子。

やっと見つけた一階にある軽食ファーストフード、対面で受け取るタイプのお店でたい焼きを購入しました。

本編に出てくる鯛の飾りが脳裏をよぎったので……

たい焼き

店の横にテーブルとイスが何台か並んでいる小スペースがあるのでそこで食べました。

15分前になったので3階の劇場へ。

(チケットは2階のカウンターで買います)

エスカレーターを上がるとすぐ劇場の入り口。

期待してなかったですが、ちゃんと綺麗な劇場でびっくりしました(←失礼)

同一建物内にあるとは信じられないぐらい。

中央の廊下。左右に合計4つほどのシアターの扉。

シアター内はそんなに広くはなく座席も少ないので、どこの席でもそこそこ画面が近く感じると思います。

座席もフカフカタイプでゆったり座れて感激。

私含めて全部で5組ほどでした。

日曜日なのに、場所のせいか、時間のせいなのか。 

(上映開始19時~)

7回目の唐傘感想。

今回の鑑賞では、”音”に注目してみようと思いました。

劇伴が良いことはもちろんなのですが、演出時の雨の音や、効果音などを聴くようにしてみました。

始まる前は、音を聴いて細かい演出を感じるぞ!と意気込みましたが、終盤はただただ圧倒されて映像に集中してしまいました。

神儀になってからの唐傘最終戦は、先行配信されているサントラ、YM32が最初から最後まで一通り使われていたことに気が付けたのは嬉しい発見でした。

サントラ聞く時にこの胸アツなシーンを思い起こせます。

雨の音はけっこう序盤から聞こえてる。

北川が傘をさしているシーンでは傘に雨が当たるパラパラという音に。ノベライズで印象的だった音の描写がそのまま聞こえていたことに感動。

七つ口押し入りシーン(坂下との立ち回り)、歩いて正面に向き直る薬売りの下駄カツン、から始まり、最後、坂下の刀の柄を蹴るとこも音がハマっていて曲と映像が融合したかっこよさに拍車がかかっています。さらにここ!天秤が傾く時の鈴の音も音楽として組み込まれていて、筆舌に尽くしがたいかっこよさ!ここだけでも一生観てたい。からの、みんな大好き麦谷の部屋での大立ち回り。狭い部屋内でなんてアクロバティック。唐傘前半の一番の盛り上がりシーンだと思っています。

二日月、三日月がそれぞれ両足の下駄が赤と青(水色だったかも)の鼻緒で、双子が交換してるのかも、と思ったらすごく可愛く思えてきて。次作ではもっと出てきてくれるのでしょうか。期待。

何度観ても体感時間一瞬で終わりますこの映画。

時間圧縮されてる気分。そしてまだまだ見足りない。麻薬でも入ってる?

上映劇場は少なくなってきましたが、各県の小劇場は追加されて行ってますね(2024/10/4現在)

小出しに地方上映が追加されていくのをみていると、映画そのものが大事に興行されている気がしてほっこりします。

配給会社や上映館の大人の都合もあるかもしれませんが。

最後に

以上、紀行文風、唐傘鑑賞日記でした。

ブログに書くほどでもないかな、と思いましたが、せっかくなので書き残しておきます。

これで本当に見納め……と思っていますが、何とかして都内の劇場に行けないか毎日スケジュールとにらめっこしてます(笑)

アクスタ
飾ったアクスタとアクリルプレート

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